エクステリア

【テスラ モデル3】タイヤ交換をマスターせよ!

yo-ta

こんにちは。yo-taです。

今回はモデル3のタイヤ交換方法を解説します。

この機会に、自分でタイヤのローテーションや冬用タイヤと夏用タイヤを入れ替える方法をマスターしちゃってくださいね。

モデル3は、一般的な車と若干異なるところがあるので、タイヤ交換の経験がある方も交換前に一読されることをオススメします。

今回も参考にしたのは、2021年9月納車の上海製、テスラ モデル3 ロングレンジです。

yo-ta

それでは、行ってみましょう!

準備するモノ

一般的な車はタイヤ交換用に、ジャッキやレンチが車両に付属されていますが、モデル3には付属されていません。

そこで、自分でタイヤ交換をする場合、以下のものをオーナー自身が買い揃える必要があります。

  1. モデル3用ジャッキパッド
  2. ジャッキ
  3. ジャッキスタンド(リジットラック)
  4. トルクレンチ
  5. レンチ
  6. タイヤストッパー
  7. 作業用グローブ(滑り止め付き)

初期費用は掛かりますが、何回も使い続けられるものばかりなので、タイヤ交換の都度、専門ショップへ依頼するよりも安上がりかと思います。

❶モデル3用ジャッキパッド

下図はモデル3を下から覗いた状態で、ジャッキアップポイントが、それぞれのタイヤの近くに4箇所あります。

モデル3のジャッキアップポイント

ジャッキだけではピンポイントで、このジャッキアップポイントだけを押し上げられないので、下のようなジャッキパッド(変換アダプターのようなもの)が必要になります。

  • モデル3の底面は、ほとんどがバッテリーとサイドレールで覆われています。
  • そのため、テスラでは指定のジャッキアップポイント以外でジャッキアップし、車両が損傷した場合、保証対象外を謳っていますので、注意が必要です。

❷ジャッキ

❶のジャッキパッドはジャッキとの変換アダプターのようなものですので、別途、モデル3を持ち上げるために、ジャッキが必要になります。

モデル3の最低地上高が140mmに対して、ジャッキパッドの高さが約30mm(ジャッキパッドを車両に先に取り付けてからジャッキアップする場合)ありますので、ジャッキの最低揚幅がなるべく低いものを購入すると良いです。

また、モデル3 ロングレンジは車重が約2tありますので、最低でも1.5tのものを持ち上げられる能力のあるジャッキを購入すると良いでしょう。
(モデル3の車重は約2tありますが、持ち上げるのは1輪だけのため、1.5t持ち上げられれば大丈夫という計算です)

yo-taは下記の最低揚幅が80mm、1.5t対応のジャッキを購入しました。

最低揚幅が80mmのジャッキでも、モデル3とジャッキの間にジャッキパッドを入れると、クリアランスは少ししかありません。

ジャッキパッドを車両に先に取り付けた状態

スチール製のジャッキは30kg近い重量のため、アルミ製のジャッキ(yo-taが購入したものは約12kg)をオススメします。

❸ジャッキスタンド(リジットラック)

❶ジャッキパッドと❷ジャッキのみで、タイヤ交換をされる方もいるようですが、オススメはしません。

なぜなら、ジャッキの用途は車両を持ち上げるだけであって、『持ち上げた状態を保持する』ためのものではないからです。

そこで、持ち上げた状態を保持するために、ジャッキスタンド(リジットラック)が必要になるわけです。

ただ、モデル3に使用できるものがなかなか見つからず、いろいろ探していたところ、『The RennStand by Safe Jack』というジャッキスタンドが見つかりました。

https://youtu.be/dWgTTbk67lA

yo-taは製造元の『Safe Jack』というアメリカの会社から、一セットを個人輸入して、購入しました。

出典:Safe Jack

ただし、上の動画でも説明されてますが、こちらを使用すると、最低揚幅が80mmのジャッキでも、モデル3の下に入らないので、カースロープの購入が必要です。

❹トルクレンチ

タイヤ交換の際、取り付けるホイールナットは適切な強さで締め付ける必要があります。

そこで必要になるのが、トルクレンチです。

  • トルクレンチはホイールナットを本締めするときだけ使用します。
  • トルクレンチの校正がずれてしまうので、ホイールナットを緩めるときに使用するのはやめましょう。

モデル3に必要なトルクレンチの仕様は以下です。

  • ラグナット トルク:175Nm
  • ラグナット ソケット サイズ:21mm

yo-taは上記の条件を満たし、かつ設定トルク値を確実に固定できる下記のトルクレンチを購入しました。

  • こちらのトルクレンチはソケットを延長するエクステンション付きです。
  • そのため、レンチの取手をなるべく車体から離して作業できるので、車両を傷つけにくいです。
トルクレンチとソケットの間にエクステンションを付けた状態

❺レンチ

トルクレンチはホイールナットを適切な強さで締め付けるときだけ使いますので、ホイールナットを緩めたり、回すときは通常のレンチを使用します。

モデル3に必要なレンチの仕様は以下です。

  • ラグナット ソケット サイズ:21mm

yo-taは以下のレンチを購入しました。

  • このレンチはパワーレンチにもクロスレンチにもなるので便利です。
  • モデル3のホイールナット締め付けトルクは175Nmであり、この値は一般的な車よりだいぶ強く締め付けられています。
  • そのため、このレンチをパワーレンチとして使用してもホイールナットを緩めるのに、かなりの力が必要です。
  • また、クロスレンチは最初に勢いをつけて、惰性で回せますので、ホイールナットを回すのが楽です。

❻タイヤストッパー

最後に必要なのはタイヤストッパー(輪止め)です。

その名の通り、タイヤ交換中にモデル3が動かないように固定します。

こちらも使わない方がいらっしゃいますが、モデル3をジャッキアップ中に、万が一車両が動いてしまったら大変危険ですから、準備した方が良いです。

『もし自分が怪我をしてしまったら…』や『モデル3の修理代が高く、かつ修理に時間が掛かる…』と考えたら、絶対に準備した方が良いですよね。

そこで、yo-taは以下のタイヤストッパーを2個、購入しました。

  • このタイヤストッパーは折りたためるので、モデル3に積んでもかさばりません。
  • ゴム製だと臭いが気になりますが、このタイヤストッパーはスチール製なので、臭いが気になりません。

❼作業用グローブ(滑り止め付き)

タイヤ交換時は、手が汚れたり、意図せずに怪我をする可能性があるので、作業用グローブがあると安心です。

軍手は伸縮性がありすぎて、遊びが多く、手にピッタリフィットしないので、以下のような作業用グローブがオススメです。

タイヤ交換方法

必要な工具を準備したら、早速タイヤ交換をしていきましょう。

タイヤ交換は、一本ずつ以下のステップで行なっていきます。

  1. タイヤストッパー取り付け
  2. ホイールナットを少し緩める
  3. ジャッキアップ
  4. タイヤ交換
  5. ジャッキダウン後、本締め
  6. タイヤストッパー取り外し

❶タイヤストッパー取り付け

交換対象と対角位置のタイヤにタイヤストッパー(輪止め)を取り付けます。

例えば、左前輪を交換する場合は、右後輪へタイヤストッパーをタイヤの前と後ろに1つずつ取り付けます。

タイヤストッパーをタイヤの前と後ろに1つずつ取り付ける

❷ホイールナットを少し緩める

交換対象のタイヤをジャッキアップする前に、ホイールナットを少し緩めます。

交換対象のタイヤが完全に浮いてしまうと、ホイールナットを緩めるときに、緩める方向へタイヤが回ってしまいます。

この状態では作業がとてもし辛いので、タイヤが地面に着いている間に、タイヤが脱輪しない程度に少し緩めます。

緩める目安としては、キツいロック状態を解除できれば良いので、5箇所とも、半回転程度で十分です。

  • ホイールナットを緩めるときは、レンチをパワーレンチとして使用すると、楽に作業できます。
  • トルクレンチは、決して、使わないようにしましょう。

モデル3 ロングレンジ 純正ホイールの場合、ホイールナットへアクセスするのに、ラグナットカバーを外す必要があります。

ラグナットカバーツールという専用のツールがありますが、車両には付属されていないため、別途購入する必要があります。

出典:モデル3 オーナーズ マニュアル

他にも、小型の六角棒スパナで、ラグナットカバーを取り外すことができます。
(ようは爪で引っ掛かってるだけなので、穴に六角棒スパナを入れて、カバーを引っ掛けて、手前に引っ張るだけで外れます)

また、道具なしでも、ラグナットカバーの頂点5箇所を、少しずつ均等に手前に引いて、カバーを外すことも可能です。

  • ラグナットカバーの頂点1箇所のみを強く引っ張ると、カバーが破損する恐れがありますので、5箇所を少しずつ均等に手前に引くようにしてください。

❸ジャッキアップ

交換対象のタイヤに一番近いジャッキアップポイントを使って、モデル3をジャッキアップします。

交換対象のタイヤが、若干浮くくらいジャッキアップできれば、十分です。

モデル3の場合、ジャッキアップポイントは下図、緑の箇所、4箇所となります。

出典:モデル3 オーナーズ マニュアル
  • モデル3の底面は、ほとんどがバッテリーとサイドレールで覆われています。
  • そのため、テスラでは指定のジャッキアップポイント以外でジャッキアップし、車両が損傷した場合、保証対象外を謳っていますので、注意が必要です。
  • 上の写真では、ジャッキスタンド(リジットラック)を使っていませんが、ジャッキスタンドを使うことを、強くオススメします。
  • 車両の損傷のみならず、死亡事故につながる恐れがあるためです。

❹タイヤ交換

モデル3をジャッキアップしたら、いよいよタイヤ交換をしていきます。

レンチをクロスレンチとして使用すると、素早くロックナットを外すことができます。

タイヤを交換したら、再びレンチをクロスレンチとして使用し、ロックナットを仮締めしていきます。

  • ロックナットは、『1個きつく締めてから、2個目、3個目…』を締めるのでは無く、『5個とも少しずつ、均等に』仮締めしていきます。
  • また、『1個締めたら、2個目は真隣を締める…』のでは無く、『1個締めたら、2個目は対角線上を締める…』ようにしましょう。

ある程度まで仮締めすると、タイヤが浮いているため、ロックナットとタイヤが一緒に回り出します。

そこまで仮締めしたら、タイヤが軽く地面に触れるくらいまでジャッキを下げます。

タイヤが軽く地面に触れるくらいまでジャッキを下げた状態

タイヤが地面と接触しているため、ロックナットとタイヤが連れ回らなくなります。

この状態で、ロックナットを少し強めに締めます。

❺ジャッキダウン後、本締め

ジャッキを完全に下げたあと、トルクレンチを使って、ホイールナットを規定のトルクへ本締めします。

モデル3の規定トルクは以下です。

  • ラグナット トルク:175Nm

こちらも仮締めと同じように、下記要領で締めていきます。

  • ロックナットは、『1個きつく締めてから、2個目、3個目…』を締めるのでは無く、『5個とも少しずつ、均等に』本締めしていきます。
  • また、『1個締めたら、2個目は真隣を締める…』のでは無く、『1個締めたら、2個目は対角線上を締める…』ようにしましょう。

純正ホイールの場合、ログナットカバーの取り付け忘れにご注意ください。

ログナットカバーは押し込むだけで、取り付け可能です。

❻タイヤストッパー取り外し

最後にタイヤストッパーを取り外して、一本目のタイヤ交換は終了です。

残り三本のタイヤも❶〜❻の要領を繰り返し、交換しましょう。

まとめ

モデル3のタイヤ交換に必要なモノは以下となります。

  1. モデル3用ジャッキパッド
  2. ジャッキ
  3. ジャッキスタンド(リジットラック)
  4. トルクレンチ
  5. レンチ
  6. タイヤストッパー
  7. 作業用グローブ(滑り止め付き)

特に、モデル3の場合、ジャッキパッドやジャッキスタンド(リジットラック)に特殊なものが必要となります。

また、タイヤ交換は下記の要領で実施しましょう。

  1. タイヤストッパー取り付け
  2. ホイールナットを少し緩める
  3. ジャッキアップ
  4. タイヤ交換
  5. ジャッキダウン後、本締め
  6. タイヤストッパー取り外し

モデル3は、ジャッキアップポイントが細かく決まっているので、決められたジャッキアップポイントを利用するようにしましょう。

以上、参考になれば嬉しいです。

yo-ta

それでは、また次の記事でお会いしましょう!

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