ノウハウ

【テスラ モデル3】バッテリー消費のリアル。往復312km、外気-5℃のなか車中泊の旅。

yo-ta

こんにちは。yo-taです。

今回は、モデル3を検討中の方へ、バッテリー消費のリアルをお伝えしたい記事です。

2023年1月、往復312km、外気-5℃のなか、車中泊をしてきました。

実際の走行距離と航続可能距離の比較車中泊時のバッテリー消費量など、購入前の気になるところを余すところなく、お伝えします。

yo-ta

それでは、行ってみましょう!

  • 2021年9月納車の上海製、テスラ モデル3 ロングレンジ
  • フルセルフ ドライビング(FSD) ケイパビリティ未購入
  • プレミアムコネクティビティ未購入

旅の概要

今回は、『モデル3の車内で一泊し、翌日スノボして帰る』プランです。

具体的には、夜に関東近郊を出発し、栃木県の無料充電スポット近くで車中泊、翌日福島県のスキー場でスノボをして、関東近郊まで戻ります。

  1. 1日目の夜、関東近郊出発
  2. 1日目の深夜、栃木県の無料充電スポット近くで車中泊
  3. 2日目の朝、福島県のスキー場(たかつえスキー場)へ移動し、スノボ
  4. 2日目の夜、関東近郊まで戻る

そして、今回検証した内容は、以下です。

  • 真冬に快適な温度でエアコンを使い続けて走行すると、バッテリーをどれくらい消費するのか?
  • -5℃のなか、快適な温度でエアコンを使い続けて車中泊すると、どれくらいバッテリーを消費するのか?
  • スキー場に1日駐車するとバッテリーはどれくらい消費するのか?

検証結果

早速ですが、今回の車中泊旅の検証結果は以下の通りです。

表は左から、①計測タイミング②推定航続可能距離(タッチスクリーンに表示するEPAに基づいた値)、③実走行距離(オドメーターから算出)、④バッテリー残量(タッチスクリーンに表示するEPAに基づいた値)です。

なお、()内は計測タイミング前後の差分です。

①計測タイミング②推定航続可能距離③実走行距離④バッテリー残量
1日目[21:30]
関東近郊出発
276km50%
(-78km)64km(-12%)
1日目[23:30]
無料充電スポット到着
充電開始
198km38%
(+237km)(+42%)
1日目[24:30]
充電終了
近くで就寝
435km80%
(-35km)(-6%)
2日目[6:00]
起床
再び無料充電スポットで充電開始
400km74%
(+35km)(+6%)
2日目[6:15]
充電終了
スキー場へ出発
435km80%
(-135km)90km(-25%)
2日目[8:30]
スキー場到着
スノボ開始
300km55%
(-14km)(-3%)
2日目[15:00]
スノボ終了
スキー場出発
286km52%
(-65km)91km(-11%)
2日目[18:00]
無料充電スポット到着
充電開始
221km41%
(+214km)(+39%)
2日目[19:00]
充電終了
関東近郊へ出発
435km80%
(-61km)67km(-12%)
2日目[21:00]
関東近郊到着
374km68%

また、今回の検証結果の総括は以下のとおりです。

快適な温度でエアコンを使い続けた走行(往復)での、推定航続可能距離と実走行距離の誤差は、27kmでした。

消費した推定航続可能距離:

実走行距離:

消費バッテリー:

339km

312km

60%

yo-ta

これは、推定航続可能距離の92%程度しか、実際は走行できないことになります!

快適な温度で約5時間半、エアコンを使い続けて、車中泊時に消費したバッテリーは、6%でした。

消費した推定航続可能距離:

消費バッテリー:

車中泊時間:

35km

6%

約5時間半

セントリーモードをオンにして、スキー場の駐車場へ約6時間半、駐車した際のバッテリー消費は、3%でした。

消費した推定航続可能距離:

消費バッテリー:

駐車時間:

14km

3%

約6時間半

yo-ta

yo-taのモデル3は、フル充電時の推定航続可能距離が約544kmです。

上記の結果から、環境によって多少の誤差はありますが、フル充電で出発した場合、途中で充電をしなくても、推定航続可能距離:156km(バッテリー残量:31%)を残して往復できたことになります。

検証条件

ここからは、検証時のエアコン設定温度や外気温利用した充電器のスペックなどをご紹介します。

1日目

スキー場へ行くので、タイヤはスタッドレス付きホイールへ交換済みです。

関東近郊出発〜無料充電スポット

関東近郊出発時の外気温は2℃、車内エアコン設定温度は22℃で、シートヒーター・ハンドルヒーターは共にオンです。

出発時の推定航続可能距離は276kmで、バッテリー残量で表すと50%です。

無料充電スポットまでの実走行距離は、64kmです。

充電スポット到着時の推定航続可能距離は198kmで、バッテリー残量で表すと38%です。

実走行距離64kmに対して、推定航続可能距離は78km消費バッテリーは12%消費したことになります。

yo-ta

これは、推定航続可能距離の82%程度しか、実際は走行できないことになります!

無料充電スポットで充電開始〜充電終了

無料充電スポットでの充電時間は、約1時間で、推定航続可能距離は435km(237km増加)バッテリー残量は80%(42%増加)になりました。

ここの充電器のスペックは、44Kw/125AのCHAdeMO急速充電器です。

案内板には『充電時間20分または充電率80%で自動停止します。(途中省略)充電時間については、1回の充電につき20分の設定』と記載がありますが、モデル3であれば、20分の縛りがなく、1回の充電で80%までノンストップで充電可能でした。

yo-ta

他の電気自動車が『1回の充電につき20分で停止するのか』は不明です!

充電開始時の外気温は-4℃です。

無料充電スポット近くで車中泊

車内での仮眠は、約5時間半で、推定航続可能距離は400km(35km消費)バッテリー残量は74%(6%消費)になりました。

外気温-5℃の中の車中泊です。

エアコンはキャンプモードにして、室温は21℃、風量は1に設定します。

yo-ta

『風量:1』に設定するのは、節電のためではなく、車内の乾燥を防ぐためです!

ちなみに車中泊時は、フロントとサイドの目隠し(リアはなし)をしてます。

フロントウィンドウのシェードはサンバイザーで挟むとずれ落ちない
yo-ta

yo-taはシェードをアリエクで購入しましたが、下記のようなものを使用してます!

ベッドは、5cm厚のマットレスと寝袋を使用してます。

ベッドの横にスノーボードの板を載せるため、マットレスは縦半分にして使用

こちらのコールマンの寝袋は、3層構造で各レイヤーの取り外しが可能なため、オールシーズン対応可能です。

その分、総重量が約5kgと少し重く、嵩張るので、頻繁な積み下ろしには不向きです。

寝袋の下には、ニトリのマットレスを敷いており、4つに折り畳めるため、コンパクトに収納できるのが特徴です。

ただし、モデル3のベッドスペースより、長さが若干長いので、トランク後方かフロントシート裏で折り曲げる必要があります。

横幅に関しては、ピッタリです。

スノーボードなどの長尺物をベッドの横に載せる場合は、縦半分に分割できるので、縦半分での使用も可能です。

yo-ta

マットレス無しでも、寝れないことはないですが、床面が硬いので、マットレスの利用をオススメします!

夜、寒さで目覚めることはありませんでした。

2日目

起床、再び無料充電スポットで充電開始〜充電終了

少し身支度する間に、車中泊で減った分のバッテリーを充電します。

充電時間は、約15分で、推定航続可能距離は435km(35km増加)バッテリー残量は80%(6%増加)になりました。

充電開始時の外気温は-5℃です。

夜間の寒さでバッテリーが冷え切ってしまったようで、『バッテリー温度が低すぎるため、充電速度が制限されています』としばらく表示していました。

yo-ta

夜間、キャンプモードでエアコンを使用していても、バッテリーの温度管理まではしていないようです!

無料充電スポット〜スキー場へ到着

スキー場までの実走行距離は、90kmです。

スキー場到着時の推定航続可能距離は300kmで、バッテリー残量で表すと55%です。

実走行距離90kmに対して、推定航続可能距離は135km消費バッテリーは25%消費したことになります。

yo-ta

これは、推定航続可能距離の66%程度しか、実際は走行できないことになります!

スキー場へは上りが多いため、バッテリー消費が悪化したものと思います。

スキー場での駐車

スキー場での駐車は、約6時間半で、推定航続可能距離は286km(14km消費)バッテリー残量は52%(3%消費)になりました。

スキー場到着時の外気温は-6℃で、出発時の外気温は1℃でした。

駐車中、セントリーモード(セキュリティシステム)は、ずっとオンのままでした。

yo-ta

セントリーモードをオンにすると、その分バッテリーは多く消費しますが、車に何かトラブルが発生していないか確認できるので、安心です!

スキー場出発〜再び無料充電スポットへ

関東近郊へ帰るのに、追加充電しなくても帰れますが、帰り道であることと、無料充電スポット近くに温泉があり休憩できるため、再び無料充電スポットを目指します。

無料充電スポットまでの実走行距離は、91kmです。

無料充電スポット到着時の推定航続可能距離は221kmで、バッテリー残量で表すと41%です。

実走行距離91kmに対して、推定航続可能距離は65km消費バッテリーは11%消費したことになります。

yo-ta

これは、推定航続可能距離より140%程度、実際は多く走行できたことになります!

スキー場からの帰りは下りが多いため、回生ブレーキの影響によって、バッテリー消費が良化したものと思います。

無料充電スポットで充電開始〜充電終了

無料充電スポットでの充電時間は、約55分で、推定航続可能距離は435km(214km増加)バッテリー残量は80%(39%増加)になりました。

充電開始時の外気温は5℃です。

yo-ta

温泉でのんびり休憩しながら、モデル3も無料で充電できるのは、最高ですね!

充電しながら車両を離れる際は、充電待ちの方を待たせないように早めに車両へ戻るように心掛けてます!

無料充電スポット出発〜関東近郊到着

関東近郊までの実走行距離は、67kmです。

関東近郊到着時の推定航続可能距離は374kmで、バッテリー残量で表すと68%です。

実走行距離67kmに対して、推定航続可能距離は61km消費バッテリーは12%消費したことになります。

yo-ta

これは、推定航続可能距離より109%程度、実際は多く走行できたことになります!

行きの夜間より夕方の方が気温が高いため、エアコンによるバッテリー消費が少なかったのか、関東近郊へ戻る方が下りが多く、回生ブレーキの影響でバッテリー消費が少なかったのかは分かりませんが、バッテリー消費が良化できました。

まとめ

今回は、モデル3を検討中の方へ、バッテリー消費のリアルをお伝えしたく、こちらの記事を書いてみました。

総合結果は、以下のようになりました。

快適な温度でエアコンを使い続けた走行(往復)での、推定航続可能距離と実走行距離の誤差は、27kmでした。

快適な温度で約5時間半、エアコンを使い続けて、車中泊時に消費したバッテリーは、6%でした。

セントリーモードをオンにして、スキー場の駐車場へ約6時間半、駐車した際のバッテリー消費は、3%でした。

yo-ta

往復の走行は、推定航続可能距離の92%程度しか、実際は走行できませんでしたが、個人的には『良い方で、BEVが車として使えないレベルではない』と感じました。

また、約5時間半の車中泊で、消費したバッテリーが6%程度であれば、『車中泊に十分使えるレベル』だと感じています。

良かったら、みなさんの感想も教えてくださいね。

以上、モデル3へ興味がある方の参考になれば嬉しいです。

yo-ta

それでは、また次の記事でお会いしましょう!

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